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育休から職場復帰 時短勤務で給与減!働く意味あるの?と思ったママへ

アイキャッチ画像(ワーママ)

4月から5月にかけて職場復帰されたママ、毎日お疲れ様です。

朝は時間に追われながら子どもにご飯を食べさせ、出かける準備。思うように動いてくれない子どもをなんとか保育園に連れていき、勤務時間に間に合うように急いで出社。お迎えの時間に間に合うように仕事を終わらせるため仕事中は休む間もなく作業を続け、時間になったら保育園へダッシュ!家に着いたら夕ご飯⇒お風呂⇒寝かしつけ。毎日へとへと!という方も多いのではないでしょうか。

そんな生活が始まってから1ヶ月ほどが経とうとしています。最近、復帰してから初めてのお給料をもらった方も多いのではないでしょうか?そして思いのほかお給料が少なくて、「保育料を払ったらたったこれだけしか残らないの!?朝から晩まで頑張ってへとへとになってまで働く意味あるのかな?」とショックを受けた方もいらっしゃるでしょう。

今日は
働く意味はあります!
あなたの今の頑張りがあなたと子どもや家族の夢をかなえるかもしれません

というお話です。

仕事を続けると生涯の可処分所得が○千万円増える

簡単な例でシュミレーションしてみましょう。
 ママの職業:会社員
 ママの年齢:35歳
 子どもの年齢:1歳
 ママのお給料(額面):20万円/月(時短勤務中は15万円/月)
子どもが小学生になるまでは時短勤務をしながら60歳まで働くとします。

子どもが2歳までの可処分所得の増加額

まずは、子どもが2歳まで、乳児クラスの2年間の可処分所得について考えてみましょう。

ママのお給料は月額15万円、年間で180万円です。社会保険料(健康保険料、年金保険料、雇用保険料)約26万円、所得税約2万円、住民税約5万円が引かれて、手元には147万円が残ります。

まだまだ子どもに手がかかる時期なので、仕事をするためには保育料のほかにも育児サービスや家事サービス、便利家電の購入などにお金を使います。今回は、ママのお給料の手取り分すべてを保育料などに使い、可処分所得の増加は0円になるとします。

子どもが3歳から5歳までの可処分所得の増加額

次に、子どもが3歳から5歳まで、幼児クラスの3年間についてです。

ママのお給料から社会保険料、税金が引かれて手元に147万円が残るところまでは同じです。ママが働いていなくても幼稚園の費用がかかりはじめますので、保育料は働いていなくてもかかるお金と考えましょう。

引き続き、子育てをしながら仕事をつづけるために様々なサービスを月々5万円多く利用するとします。この場合、可処分所得は年間で87万円、3年間で261万円増えます。

子どもが6歳以降、ママが60歳までの可処分所得の増加額

次に、子どもが小学校に入学してからママが60歳で仕事をリタイヤするまでの20年間についてです。

ママは時短勤務をやめて通常勤務に戻るとします。ママのお給料は月額20万円、年間で240万円に増えます。社会保険料約36万円、所得税約4万円、住民税約8万円が引かれて、手元には192万円が残ります。

次第に子どもに手がかからなくなりますが、長期休暇や放課後の居場所づくりのための習い事や家事サービスの利用などで月々3万円多く費用がかかるとします。この場合、可処分所得は年間で156万円、20年間で3,120万円増えます。

ママが65歳以降の可処分所得の増加額

忘れてはいけないのが年金への影響です。会社員がもらえる年金には報酬比例部分といって現役時代の給与の額と加入期間に応じて金額が決まる部分があります。

復職してから25年間働いたことによって受け取れる年金額が年間で32万円増えます。年金にも税金がかかりますが、年金の所得控除額は120万円以上と大きいため、税額への影響はないものと考えます。また、65歳以降も健康保険・介護保険に加入しますが、この例では保険料への影響は少額になりますので影響は無視します。

年金を受給している期間の可処分所得は年間で32万円、65歳から平均余命の88歳までの23年間で736万円増えます。

生涯の可処分所得は4千万円増える

上の例では、生涯で可処分所得が4,117万円増えるという結果になりました。これに加えて賞与や退職金、昇給などの影響もあるので、実際にはもっと大きな金額になるでしょう。

4千万円のお金があると何ができるでしょうか。

子どもに大学は好きなところに行っていいよ、と言えます。
(参考記事『子どもの教育費はいくら?進路別にシュミレーションしてみたよ』)

もう1人子どもを産もう、という決断ができます。
ただし、また保活を乗り越えないと職を失うというリスクがありますが…そんなことを考えずに子どもを産める世の中になることを望みます。

もちろん家族旅行や趣味に使えるお金も増やせます。

まとめ

仕事を続ける、というあなたの決断が将来、あなたと子どもや家族の夢をかなえるかもしれません。

私も3年間のワーママ生活の中で、あまりの忙しさに仕事を辞めることを真剣に考えたことが何度かあります。今の生活が忙しすぎてツライ!という方は、家事サービスや便利家電などに投資しながら、大変な時期を乗り切ってくださいね。一緒に頑張りましょう!

シュミレーションの補足説明

住民税は実際はその年の所得に対するものを翌年に支払いますが、単純化するため、この例ではその年に支払うものとしています。

健康保険料、介護保険料は協会けんぽ東京都(2017年4月以降)の料率9.91%、1.65%(自己負担分4.955%、0.825%)を使って計算しています。保険料率はご加入の健康保険により異なります。

雇用保険料は一般の事業(2017年度)の料率0.3%を使って計算しています。

所得税、住民税は、社会保険料控除、基礎控除以外の所得控除、税額控除はないものとして計算しています。

厚生年金の受給額は、子どもが3歳未満の間は出産前の収入をベースとした金額で受給額を計算する特例を使用したものとして計算しています。出産前の収入は月額20万円としています。

仮に仕事を辞めた場合、パパの扶養に入ることによって税金が減ったりや世帯収入が減ることによって教育費の補助金の受給額が増えたりする可能性がありますが、各家庭により影響が大きく違いますので、シュミレーションでは考慮していません。

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